WordPressの「ブロックへ変換」ボタン。これを押した瞬間に広がる無残なレイアウト崩れを見て、私は言葉を失いました。意図しない位置に挿入された大量の空行、1行ごとに分割されたバラバラの段落、そして執筆意欲を削ぐHTMLの残骸。
私はiOSアプリの開発者として、Appleのガイドラインが定める 「ユーザー体験(UX)」 を何よりも重視しています。だからこそ、こうした「非合理的な修正作業」に時間を奪われることがどうしても許せませんでした。
深夜、眩しすぎるWordPressの管理画面(なぜ彼らは標準で完璧なダークモードを備えていないのか、私には理解に苦しみますが)で、一つひとつブロックを削除する……。そんな苦行はもう終わりにすべきです。
1. なぜ「ブロックへ変換」は私たちの期待を裏切るのか
原因はシンプルです。クラシックエディタ時代のデータは、HTMLタグで無理やり見た目を整えていた「構造化されていないデータ」だからです。
変換プロセスにおいて、以下のような「負の遺産」が顕在化します。
- 空の段落ブロックの量産: クラシック時代に「見た目」のために叩いた連続改行が、すべて独立した空ブロックになります。
- 不純なHTMLタグの混入: 過去のプラグインが残した
<span>や<div>が、新エディタのバリデーションを阻害します。
これらをエディタ上で直そうとするのは非効率の極みです。一度テキストを外に出し、 クライアントサイド で「洗浄」してから戻すのが、エンジニアとしての私の回答です。
2. 実演:崩れた記事を一括で「消毒」する手順
私が自分の記事を移行する際に行っている、最も合理的で 「安全」 な手順を公開します。
このツールを使ってみる →
無意味な連続改行を検知し、一瞬でクリーンな状態へ。私が求めたのは、この直感的なスピード感です。
私が実際に行うクリーニングフロー
- タグの剥離: HTMLタグ除去ツール を使い、過去の装飾プラグインが残したゴミを完全に消去します。
- 空行の抹殺: 空行削除ツール で、変換時に発生した「空の段落」の元凶を駆逐します。
- 表記の標準化: 全角・半角変換 を通し、数字や英字を 半角 に統一。これにより、スマホ表示時の意図しない改行を防ぎます。
この作業を、私は自作した 「ダークモード対応」 のツール群で行います。目に優しく、かつ iPhoneアプリを触っているような滑らかなUIで作業を進める。これこそが現代の執筆環境だと考えています。
3. 「安全性」への異常なまでの執着
ここで重要な話をします。あなたがWordPressからコピーした「未公開の記事データ」を、どこの誰が管理しているか分からないオンラインツールに貼り付けるのは、あまりに無防備です。
多くの無料ツールは、入力されたデータを一度サーバーへ送信します。私は自分のアイデアや機密情報が他人のサーバーのログに残ることを、極端に恐れています。
だからこそ、私のサイトのツールはすべて JavaScript による ブラウザ完結処理 にこだわりました。
- データ送信は1バイトも発生しない: 通信ログを確認すれば明白です。
- メモリ上でのみ処理: ページを閉じれば、データはこの世から消え去ります。
この 「クライアントサイド」 への執着こそが、私のサイトのアイデンティティです。
4. 結論:ツールを賢く使い、思考を「言葉」に戻す
WordPressの移行作業は、あくまで「手段」であって「目的」ではありません。レイアウト修正という名の「事務作業」に、あなたの貴重な脳のリソースを割くのはもったいない。
- まずは不要なタグと改行を「外」で掃除する
- クリーンになったテキストをブロックエディタへ貼り直す
- 最後に 文字数カウント で整合性を確認する
このフローを取り入れるだけで、移行のストレスは消滅します。
道具に悩む時間は、もう終わりにしましょう。私が自分のために作ったこの 167個のツールが、あなたの執筆時間を少しでも「合理的」に変えることができれば幸いです。
移行作業をブーストする専用ツール群
- テキストの掃除: HTMLタグ除去 / 空行削除 / 改行削除
- 品質の安定化: 全角・半角変換 / 数字表記統一 / 句読点・記号統一
- 構造の変換: Markdown ↔ HTML 変換 / 重複行削除
- 最終チェック: 文字数カウント / 文章の平均文字数計算