センサーサイズ・焦点距離・F値・撮影距離を選ぶだけで、被写界深度(ピントの合う範囲)を自動計算。 星景・天の川撮影では、500ルール/300ルール/NPFルールで星が流れない露光時間も同時に算出します。
カメラのセンサー
被写界深度(ピントの合う範囲)
ピントの合う範囲(カメラからの距離)
被写界深度の合計
180.8m
過焦点距離
5.14m
35mm判換算焦点距離
35mm
画角(対角)
63°
ADVICE
被写界深度と解像感のバランスが取りやすい、標準的な絞り値です。風景・スナップ撮影に扱いやすい設定です。
撮影条件
用途プリセット
F値
画角(撮影範囲の角度)
横
54°
縦
38°
対角
63°
被写界深度と星景写真の露出、2つの計算をこれ1つで
風景写真やポートレートで「どこまでピントを合わせれば背景までシャープに写るか」を決める被写界深度(ピントの合う範囲)と、星空・天の川の撮影で「何秒までなら星が点として写るか」を決める星が流れない限界露光時間。どちらも、センサーサイズ・焦点距離・F値という共通の条件から導き出せる計算です。
本ツールは、この2つの計算をセンサー選択を共有したままタブ切り替えでシームレスに行えるオンライン計算機です。被写界深度タブでは過焦点距離や近点・遠点をバーで図解表示し、星景露出タブでは500ルール・300ルール・NPFルールの3種類を並べて比較できます。
フルサイズからAPS-C、マイクロフォーサーズ、1インチセンサーまで対応しており、35mm判換算焦点距離や画角(撮影範囲の角度)も自動表示されるため、レンズ選びや構図検討の段階からそのままご活用いただけます。
こんなシーンで便利です
風景写真で手前から奥までピントを合わせたい時に
過焦点距離にピントを合わせることで、無限遠までの被写界深度を確保しつつ、より手前の被写体までシャープに写せる撮影距離の目安がわかります。
星空・天の川の撮影でシャッタースピードを決める時に
使用するレンズの焦点距離とF値を入力するだけで、星が点像として写る限界の露光時間を500ルール・300ルール・NPFルールの3種類で比較確認できます。
ポートレートで背景をどこまでぼかせるか確認したい時に
開放に近いF値での被写界深度を事前にシミュレーションし、狙った被写体だけにピントが合い、背景が十分にぼけるかどうかを撮影前に把握できます。
レンズ購入前に35mm判換算焦点距離や画角を確認したい時に
APS-CやマイクロフォーサーズのカメラでF値や焦点距離を入力すると、フルサイズ換算の焦点距離と、実際に写る画角(撮影範囲の角度)を同時に確認できます。
使い方は簡単 4ステップ
- お使いのカメラのセンサー(フルサイズ/APS-C/マイクロフォーサーズ/1インチ)を選択します。
- 「被写界深度」タブと「星景写真の露出」タブ、調べたい方を選びます。
- 被写界深度タブでは焦点距離・F値・撮影距離を、星景タブでは焦点距離・F値を入力します。
- ピントの合う範囲(近点〜遠点)、または星が流れない限界露光時間が自動で表示されます。
※すべてスライダーまたは数値入力のみで完結し、入力した撮影条件がサーバーに送信されることはありません。
ご利用時の注意点
- 被写界深度の計算は、許容錯乱円径(CoC)という理論上の基準に基づく目安です。実際の見え方はプリントサイズや鑑賞距離、レンズの描写性能によって前後します。
- 星が流れない露光時間のNPFルールは、星の赤緯(天の極からの角度)を考慮しない簡略版の計算式を採用しています。より厳密な値が必要な場合は、専用の天体撮影アプリの併用をおすすめします。
- 過焦点距離や遠点が「無限遠(∞)」と表示される場合、その距離より奥は被写界深度に含まれる(无限遠までピントが合う)ことを意味します。
- 完全無料・安全:入力した焦点距離やF値などの撮影条件は一切送信されない、通信が発生しないブラウザ完結型を採用しています。
焦点距離別:星が流れない最長露光時間の早見表(35mm判換算)
35mm判換算焦点距離ごとの、500ルール・300ルール(高画素機向け)での目安秒数です。実際の計算はツール本体でF値や画素数も加味して確認してください。
| 35mm判換算焦点距離 | 500ルール | 300ルール(高画素機推奨) | 主な用途の例 |
|---|---|---|---|
| 14mm | 約35秒 | 約21秒 | 超広角での天の川全景・星景 |
| 20mm | 約25秒 | 約15秒 | 標準的な星景・天の川撮影 |
| 24mm | 約21秒 | 約12秒 | 広角レンズでの星空風景 |
| 35mm | 約14秒 | 約9秒 | 星と地上風景を広めに構成 |
| 50mm | 約10秒 | 約6秒 | 星座・星野写真の標準域 |
| 85mm | 約6秒 | 約4秒 | 星団・天の川の一部を強調 |
| 135mm | 約4秒 | 約2秒 | 望遠での星野・星雲の導入 |
【ルールの選び方の目安】
センサーの有効画素数が多いほど、星の流れはより小さな動きでも目立ちやすくなります。
- 500ルール: 有効画素数がおおむね2,400万画素以下の機種での簡易的な目安。
- 300ルール: 2,400万画素を超える高画素機や、等倍鑑賞・大きくトリミングする場合に推奨。
- NPFルール: F値とセンサーの画素ピッチまで考慮した、より精密な簡易計算式。
※上表は35mm判換算焦点距離を基準にした目安です。APS-Cやマイクロフォーサーズをお使いの場合は、実際の焦点距離にクロップファクターを掛けた値で算出しています。ツール本体ではF値や画素数を加味したより詳細な比較が可能です。
被写界深度の仕組みと、星景写真の露出設定における実務的な考え方
撮影現場でF値やシャッタースピードを即座に判断できるようになるための、基礎的な考え方を解説します。
結論:被写界深度は「F値」「焦点距離」「撮影距離」の3条件で決まる
被写界深度は、F値を大きくする(絞る)ほど深く、焦点距離が長い(望遠)ほど浅く、撮影距離が近いほど浅くなるという3つの関係性で決まります。
風景写真で全体にピントを合わせたい場合はF8〜F11程度まで絞り込み、ポートレートで背景をぼかしたい場合はF1.4〜F2.8程度の開放に近い値を選ぶのが基本的な使い分けです。
本ツールでは、これら3条件を入力するだけで、実際にどこからどこまでピントが合うのかを数値とバーで確認できます。
過焦点距離を使った「パンフォーカス」撮影のテクニック
風景写真の手前から奥の山並みまで全体にピントを合わせる「パンフォーカス」を狙う場合、無限遠にピントを合わせるのは実は非効率です。
過焦点距離(ハイパーフォーカルディスタンス)にピントを合わせることで、そこから無限遠までに加えて、その手前側のある範囲まで被写界深度に収めることができます。
本ツールで表示される過焦点距離の数値を目安に、その距離にある被写体やマニュアルフォーカスの目盛りにピントを合わせることで、より効率的に広い範囲をシャープに写せます。
500ルール・300ルール・NPFルールの違いと使い分け
星が流れない露光時間の計算式にはいくつか種類があり、500ルールは昔からの簡易的な経験則で、焦点距離だけで計算できる手軽さが利点です。
一方、近年の高画素なミラーレス機では500ルールだと等倍鑑賞時にわずかな流れが見えることがあるため、より厳しめの300ルールや、F値とセンサーの画素ピッチまで考慮したNPFルールがより実用的とされています。
SNSへの投稿用に縮小して使う場合は500ルールでも十分な場合が多く、大きくプリントしたりトリミングを多用する場合はNPFルールを基準にするなど、用途に応じた使い分けがおすすめです。
APS-C・マイクロフォーサーズでの「35mm判換算」が必要な理由
APS-Cやマイクロフォーサーズなど、フルサイズより小さなセンサーのカメラでは、同じ焦点距離のレンズでも実際に写る画角はフルサイズより狭くなります。
このため、レンズのカタログ値をフルサイズ基準の感覚と比較するには、実際の焦点距離にクロップファクター(APS-Cなら約1.5〜1.6倍、マイクロフォーサーズなら2倍)を掛けた「35mm判換算焦点距離」に直す必要があります。
星が流れない露光時間の計算も、この35mm判換算焦点距離を基準に行うのが一般的です。
よくある失敗と対策
風景写真で絞りすぎて「回折(かいせつ)」によりかえって解像感が落ちる
被写界深度を深くしようとF16やF22まで絞り込んだ結果、レンズの光学的な限界(回折現象)によって画像全体の解像感がかえって低下してしまう失敗です。被写界深度は確かに深くなりますが、ピントが合っている部分自体のシャープさが犠牲になります。
💡 対策・解決策を見る▼
500ルールだけを信じて高画素機で撮影し、等倍で見ると星が若干流れている
有効画素数が3,000万画素を超えるような高解像度のミラーレス機で、フィルム時代由来の500ルールの秒数のまま星空を撮影してしまい、PCの大きな画面で等倍鑑賞すると星がわずかに線状に伸びて見えてしまう失敗です。
💡 対策・解決策を見る▼
APS-Cやマイクロフォーサーズのカメラで、フルサイズ基準の焦点距離感覚のまま星景レンズを選んでしまう
「とりあえず14mmの広角レンズを買えば天の川が広く写る」というフルサイズ基準の情報をそのままAPS-Cやマイクロフォーサーズのカメラに当てはめてしまい、実際に装着すると画角が想定より狭く、思っていたような広がりのある星景写真が撮れない失敗です。
💡 対策・解決策を見る▼
ポートレート撮影で開放F値にこだわりすぎて、両目や鼻先までピントが外れる
背景を大きくぼかしたいという理由だけでF1.2やF1.4といった開放F値を多用した結果、被写界深度が極端に浅くなり、顔を斜めに構えたポーズで手前の目にはピントが合っても奥の目や鼻先がわずかにボケてしまう失敗です。
💡 対策・解決策を見る▼
よくある質問(FAQ)
Q.被写界深度とは何ですか、F値を変えるとどう変わりますか
A. 被写界深度とは、ピントを合わせた位置の前後で「鮮明に見える」と感じられる範囲のことです。F値を大きくする(絞る)ほど被写界深度は深くなり、手前から奥まで広くピントが合った写真になります。逆にF値を小さくする(開放に近づける)ほど被写界深度は浅くなり、背景や前景が大きくぼけるポートレートのような写真になります。焦点距離や撮影距離も被写界深度に影響するため、本ツールではこの3要素をまとめて計算します。
Q.過焦点距離(ハイパーフォーカルディスタンス)とは何ですか
A. 過焦点距離とは、その位置にピントを合わせると「そこから無限遠まで」被写界深度に収まる、最も近いピント距離のことです。風景写真で手前の被写体から奥の山並みまで全体にピントを合わせたい場合、無限遠ではなく過焦点距離にピントを合わせることで、より手前側までシャープな範囲を広げられます。本ツールは選択したセンサー・焦点距離・F値から過焦点距離を自動計算し、ピント位置の目安として表示します。
Q.星が流れない最長露光時間はどうやって決まりますか(500ルールとは)
A. 地球の自転により、長時間露光すると星が点ではなく線のように流れて写ります。星を点として写せる最長の露光時間(秒)の簡易目安として広く使われているのが「500ルール」で、500を35mm判換算焦点距離(実際の焦点距離×クロップファクター)で割って算出します。例えば35mm判換算20mmのレンズなら500÷20=25秒が目安です。本ツールはこの500ルールに加え、より厳しめの300ルール、画素ピッチも考慮したNPFルールの3種類を同時に表示し、比較できるようにしています。
Q.500ルールと300ルール、NPFルールはどれを信じればよいですか
A. 500ルールは昔から使われている簡易的な目安で、フィルムカメラ時代の基準に近く、近年の高画素なデジタルセンサーではやや露光時間が長すぎ、等倍で見ると星が若干流れて見えることがあります。より安全に点像を狙いたい場合や、センサーの有効画素数が2,400万画素を超える場合は、より厳しい300ルール、またはレンズのF値とセンサーの画素ピッチまで考慮したNPFルールを採用することをおすすめします。本ツールでは画素数を入力すると、画素ピッチに応じた推奨ルールの目安も表示します。
Q.APS-Cやマイクロフォーサーズなど、フルサイズ以外のセンサーでも計算できますか
A. はい、できます。センサー選択からフルサイズ(35mm判)、APS-C(キヤノン/ニコン・ソニー・富士フイルム)、マイクロフォーサーズ、1インチの中から、お使いの機種に近いものを選択してください。センサーサイズに応じたクロップファクター(35mm判換算倍率)と、被写界深度計算に使う許容錯乱円径(CoC)の標準値を自動的に反映して計算します。
Q.入力した焦点距離やF値などの撮影条件が外部に送信される心配はありませんか
A. 一切ありません。本ツールはすべての計算処理をお使いのブラウザ内だけで実行する完全ローカル処理型の安全設計です。入力した内容が外部のサーバーへ送信されたり保存されたりすることはなく、ページを閉じれば入力内容は即座に消去されます。
Q.計算結果は実際の写真の見え方と完全に一致しますか
A. いいえ、完全には一致しません。被写界深度の計算は「許容錯乱円径」という理論上の基準に基づいた目安であり、実際にどこまで鮮明に見えるかは、プリントサイズやモニターでの表示倍率、レンズの描写性能によっても変わります。星の露光時間についても、本ツールのNPFルールは簡略化した計算式を採用しており、赤道付近と天の極付近では実際に星が流れ始めるまでの時間に差が出ます。いずれも目安としてご活用のうえ、最終的な設定は実際の撮影結果(試し撮り)で微調整することをおすすめします。
あなたの声で、
このツールをより鋭く。
「こんな機能が欲しい」「ここを直してほしい」といったご意見や、新しいツールのリクエストを募集しています。エンジニアが直接目を通し、開発の参考にさせていただきます。