PDFをアップロードするだけで、スクリーンリーダーで読めない可能性のある箇所を自動検出。 行政・大学・企業でのPDF公開前チェックに使える無料の簡易診断ツールです。
このツールはブラウザの中だけで動いています。入力した内容が、外部に送信されることはありません。入力内容は外部に送信されません。
詳しくPDFをドラッグ&ドロップ、またはクリックして選択
複数ファイルの同時アップロードに対応
PDFアクセシビリティとは?公開前に確認すべき5つのポイント
行政機関や大学、企業がWebサイトでPDFを公開する際、視覚に障害のある方などがスクリーンリーダー(読み上げソフト)で内容を正しく理解できるかを確認することは、JIS X 8341-3やWCAG 2.1といったアクセシビリティ基準への対応、また障害者差別解消法における合理的配慮の観点からも重要な取り組みです。
しかし、見た目が整ったPDFであっても、タグ情報がない、画像に代替テキストが設定されていない、文書の言語が未設定といった不備により、スクリーンリーダー利用者には内容がまったく伝わらないケースが少なくありません。こうした不備は、PDFを目で見ただけでは気づきにくいという特徴があります。
本ツールは、PDFファイルをアップロードするだけで「タグ付けの有無」「読み上げ順の目安」「画像の代替テキスト」「文書の言語設定」「タイトル設定」の5項目を自動でチェックし、改善が必要な箇所と具体的な対処方法を提示します。公開前の一次チェックとしてご活用ください。
こんなシーンで便利です
行政機関・自治体のWebサイト公開前チェック
各種お知らせや申請書類をPDFで公開する前に、ウェブアクセシビリティ方針に沿った最低限の要件を満たしているかを素早く確認できます。
大学・教育機関のシラバス・講義資料の公開
視覚障害のある学生が利用する可能性のある講義資料やシラバスについて、タグ付けや代替テキストの不備を公開前に洗い出せます。
企業のIR資料・採用情報PDFの品質チェック
決算説明資料や採用ページに掲載するPDFについて、アクセシビリティ対応の状況を社内チェックリストの一環として確認する用途に使えます。
外部委託で制作したPDFの納品物チェック
制作会社から納品されたPDFが、発注時に求めたアクセシビリティ要件(タグ付け・代替テキスト等)を満たしているかどうかの簡易検収に活用できます。
使い方は簡単 4ステップ
- チェックしたいPDFファイルをドラッグ&ドロップ、またはクリックしてアップロードします(複数ファイルの一括アップロードにも対応)。
- 自動解析が実行され、タグ付け・読み上げ順・代替テキスト・言語設定・タイトル設定の5項目が判定されます。
- 項目ごとに「問題あり」「要確認」「問題なし」が表示され、それぞれの改善方法が具体的に提示されます。
- 結果をテキストまたはMarkdown形式でコピー・ダウンロードし、修正依頼や社内報告の資料として活用できます。
※複数のPDFをまとめてアップロードした場合、ファイル一覧から確認したいファイルを選んで個別に詳細結果を確認できます。
ご利用時の注意点
- 本ツールは簡易チェックです:機械的に検出しやすい代表項目のみを対象としており、JIS X 8341-3やWCAG 2.1への完全な準拠を保証するものではありません。正式な適合性確認には専門ツールや実機でのスクリーンリーダー確認をあわせて行ってください。
- 読み上げ順の判定について:構造タグの有無から簡易的に判定しており、タグが存在する場合でも、実際の読み上げ順が視覚的な配置と一致しているかまでは保証できません。
- 代替テキストの判定について:画像の総数と代替テキスト設定数の差分を表示しますが、どの画像が内容理解に必要か(装飾目的ではないか)までは自動判定できません。
- 完全無料・安全:PDFの内容は外部サーバーへ送信されない、通信が発生しないブラウザ完結型の設計です。
PDFアクセシビリティの主要チェック項目と判定基準
本ツールが確認する5項目の概要です。いずれもスクリーンリーダー利用者が内容を正しく理解できるかに直結する基本項目です。
| チェック項目 | 確認内容 | 問題がある場合の影響 |
|---|---|---|
| タグ付け | 見出し・段落・表・図などの論理構造情報があるか | 文章の区切りや構造が伝わらず、内容把握が困難になる |
| 読み上げ順 | 構造タグに基づいた読み上げ順が設定されているか | 本文と無関係な順序で読み上げられ、内容が理解できなくなる |
| 代替テキスト | 内容理解に必要な画像に説明文が設定されているか | 図表やグラフの内容が一切伝わらない |
| 言語設定 | 文書全体の言語(例:日本語)が設定されているか | 読み上げソフトが誤った言語の発音ルールで読み上げる |
| タイトル設定 | ファイル名ではなく文書プロパティにタイトルがあるか | ブラウザのタブやソフト上で文書の内容が判別しづらくなる |
【チェック結果の見方】
各項目は「問題なし」「要確認」「問題あり」「判定不可」のいずれかで表示されます。
- 問題あり: 該当項目の情報が検出されませんでした。優先的な修正をおすすめします。
- 要確認: 情報は検出されましたが、内容の妥当性までは機械的に判定できません。目視での確認が必要です。
- 判定不可: ファイルの構造上、本ツールでは自動判定できませんでした。専門ツールでの確認をおすすめします。
※本表はPDFアクセシビリティ全体のごく一部の確認観点です。表の罫線構造や読み上げ順の細部など、より詳細な適合性確認には専門ツールの併用を推奨します。
PDFアクセシビリティ対応の基礎知識と実務上のポイント
公開前のチェックだけでなく、そもそもアクセシブルなPDFをどう作るかという制作段階の考え方もあわせて解説します。
結論:アクセシブルなPDFは「作成段階」でのタグ付けが最も確実
PDF単体を後から修正してタグを追加することも可能ですが、専門知識と専用ソフト(Adobe Acrobat Pro等)が必要で手間がかかります。
最も確実なのは、Wordなどの元データの段階で見出しスタイルや代替テキストを正しく設定し、PDFへの書き出し時に「タグ付きPDFとして保存」するオプションを使うことです。印刷機能やスクリーンショットからのPDF化は、タグ情報がまったく付与されないため避けてください。
スクリーンリーダーはPDFをどのように読み上げているか
スクリーンリーダーは、PDF内部に埋め込まれた構造タグ(見出し・段落・表・図などの論理構造情報)を順番に辿りながら、文章や画像の説明を音声に変換しています。
タグが存在しない「画像化されたPDF」や「タグなしPDF」の場合、スクリーンリーダーは文字の視覚的な位置関係から推測で読み上げを行うため、2段組みのレイアウトで左右の列が交互に読み上げられる、図表のキャプションが本文の途中に割り込む、といった誤読が発生しやすくなります。
日本の行政機関におけるPDFアクセシビリティの位置づけ
日本国内の多くの行政機関・地方自治体では、JIS X 8341-3(高齢者・障害者等配慮設計指針)に基づくウェブアクセシビリティ方針を策定しており、Webサイトに掲載するPDF等の文書ファイルについても、可能な限りアクセシブルな形式での提供が求められています。
また障害者差別解消法における合理的配慮の提供の観点からも、重要なお知らせや申請書類が読み上げソフトで利用できない状態を放置しないことが望ましいとされています。
代替テキストの書き方:「画像」ではなく「伝えたい情報」を書く
画像の代替テキストは、単に「写真」「図1」のような画像の種類を説明するのではなく、その画像が文書の中で伝えようとしている情報そのものを簡潔に記述することが基本です。
例えば棒グラフであれば「売上推移のグラフ」ではなく、「2024年度の売上は前年比12%増の3.2億円」のように、グラフが示す結論を代替テキストとして記述すると、スクリーンリーダー利用者も晴眼者とほぼ同じ情報を得られます。
よくある失敗と対策
紙文書をスキャンしただけのPDFをそのまま公開し、文字が一切読み上げられない
複合機でスキャンした画像をそのままPDF化して公開してしまい、見た目は文書でも内部的には1枚の画像データしか持たないため、スクリーンリーダーが文字情報をまったく認識できず、何も読み上げられない失敗です。
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見た目の装飾(太字・フォントサイズ)だけで見出しを表現し、タグ構造に反映されない
Wordなどで文書を作成する際、見出しスタイルを使わず「文字を太くして大きくする」だけで見出しらしく見せてしまい、PDFに書き出した際にその部分が見出しタグとして認識されない失敗です。
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画像に代替テキストを設定したつもりが、装飾用の画像にまで無意味な説明が付いてしまう
ページの罫線やアイコンといった装飾目的の画像すべてに「画像1」「アイコン」のような意味のない代替テキストを機械的に設定してしまい、かえってスクリーンリーダー利用者にとって不要な読み上げが増え、文書が聞き取りにくくなる失敗です。
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PDFのタイトルを設定せず、ファイル名がそのまま文書タイトルとして読み上げられる
文書プロパティのタイトルを設定しないままPDFを公開してしまい、スクリーンリーダー利用者やブラウザのタブ表示で「document1.pdf」のような意味の分からないファイル名がそのまま読み上げられてしまう失敗です。
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よくある質問(FAQ)
Q.このツールでJIS X 8341-3やWCAG 2.1への完全な準拠を保証できますか
A. いいえ、保証はできません。本ツールは「タグ付けの有無」「代替テキストの有無」「言語・タイトル設定」など、機械的に検出しやすい代表的な項目を簡易チェックするものであり、読み上げ順の妥当性や文脈に即した代替テキストの質など、人による確認が不可欠な項目までは判定できません。正式な適合性確認には、Adobe Acrobat Proのアクセシビリティチェッカーや、PAC(PDF Accessibility Checker)といった専門ツール、または実際のスクリーンリーダーでの読み上げ確認をあわせてご利用ください。
Q.「タグ付きPDF」とは何ですか、なぜ重要なのですか
A. タグ付きPDFとは、文書内に見出し・段落・表・図などの論理構造情報(タグ)が埋め込まれたPDFのことです。この情報がないと、スクリーンリーダー(読み上げソフト)は文章の区切りや読み上げ順を正しく判断できず、文字がバラバラな順序で読み上げられたり、図や表の内容が完全に読み飛ばされたりします。見た目は同じPDFでも、タグの有無によってスクリーンリーダー利用者にとっての使いやすさは大きく変わります。
Q.画像の代替テキスト(Altテキスト)はすべての画像に必要ですか
A. 文書の内容理解に必要な画像(グラフ、図解、説明図など)には代替テキストが必要です。一方で、単なる装飾目的の罫線や背景画像のような情報を持たない画像については、スクリーンリーダーが読み上げをスキップするよう「装飾用」として設定するのが適切な対応です。本ツールでは画像の総数と代替テキストが設定されている数を比較して表示しますが、どの画像が装飾目的かまでは判定できないため、差分がある場合は元のPDFを開いて個別にご確認ください。
Q.アップロードしたPDFの内容が外部に送信される心配はありませんか
A. 一切ありません。本ツールはPDFの解析・診断処理をすべてブラウザ内(クライアントサイド)だけで実行します。未公開の資料や個人情報を含む文書であっても、外部サーバーへ送信されたり保存されたりすることはなく、ページを閉じれば内容は即座にメモリ上から消去されます。
Q.スキャンした紙文書をPDF化しただけのファイルはどう判定されますか
A. スキャン画像をそのままPDFにした文書は、文字情報を持たない「画像のみのPDF」であることが多く、タグ付けの有無にかかわらずスクリーンリーダーは文章を一切読み上げられません。本ツールでは文字情報の有無についても参考情報として表示しますので、画像のみと判定された場合は、OCR(光学文字認識)処理を行ったうえで、タグ付けを含めた作り直しをご検討ください。
Q.WordやPowerPointで作成した資料をアクセシブルなPDFにするにはどうすればいいですか
A. Word・PowerPointの標準の見出しスタイル(見出し1、見出し2など)を正しく使って文書を作成し、画像には「代替テキスト」を設定したうえで、PDFへの書き出し時に「アクセシビリティ用のタグを有効にする」といったオプションを選択してエクスポートすることで、タグ付きPDFとして出力できます。印刷機能からの書き出しや、画面をそのままPDF化する方法では、タグ情報が失われてしまうため避けてください。
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