暗号資産の秘密鍵や会社の重要なパスワードを、1人・1か所に預ける集中リスクを避けて分割保管できます。 分割も復元もブラウザ内だけで完結し、各シェアはQRコード付きで印刷できます。
このツールはブラウザの中だけで動いています。入力した内容が、外部に送信されることはありません。入力内容は外部に送信されません。
詳しく分割したい秘密の文字列
何人中何人で復元できるようにするか
5人にシェアを配布し、そのうち任意の3人が集まれば復元できます。2人以下では内容は一切分かりません。
配布先メモ(任意・印刷時の見分け用)
秘密分散(シャミアの秘密分散)とは?1人に預けるリスクをなくす仕組み
暗号資産の秘密鍵や会社の管理者パスワードのような重要な情報は、1人だけに預けると「その人に何かあったとき」に誰も復元できなくなり、逆に複数人に同じ内容をそのまま渡すとそのうちの1人が悪意を持つだけで漏洩するという、どちらも避けたい板挟みの問題があります。
本ツールは、「シャミアの秘密分散法」という数学的な手法を使い、秘密の文字列を「n個のシェア(割符)」に分割します。 あらかじめ決めた「k個」以上のシェアが集まれば元の文字列を復元でき、k個未満のシェアからは内容について一切の情報が得られません。たとえば「5人中3人」の設定なら、5人に1枚ずつシェアを渡し、そのうち任意の3人が集まれば復元できます。
分割も復元もすべてブラウザ内で完結するため、通信を発生させずに暗号資産のシードフレーズや秘密鍵、会社の重要なパスワードを扱うことができます。生成したシェアはQRコード付きで印刷できるので、紙に印刷して複数の保管場所に分けておくといった運用にそのまま使えます。
こんなシーンで便利です
暗号資産のシードフレーズ・秘密鍵の分散保管
ウォレットの復元に使うシードフレーズや秘密鍵を、1か所にまとめて保管せず、複数の場所(自宅・実家・貸金庫など)に分けて保管したい場合に使えます。
会社の管理者パスワードを複数人で共同管理
システムの管理者パスワードや重要なアカウントの認証情報を、特定の1人に依存せず、役員や情報システム担当の複数人で分担して保管する体制を作れます。
家族へのデジタル遺品・重要情報の引き継ぎ
もしものときに家族がアクセスできるよう、重要なパスワードを分散して複数の家族や信頼できる相手に預けておく、デジタル遺品対策として活用できます。
退職・異動による引き継ぎリスクの軽減
特定の担当者しか知らない重要情報を、複数人に分散しておくことで、担当者の急な退職・異動・不在時にも業務が止まらない体制を事前に整えられます。
使い方は簡単 4ステップ
- 「分割する」タブで、分割したい秘密の文字列(パスワード・シードフレーズ・鍵など)を入力します。
- 「n人中k人」の人数設定を、プリセットから選ぶか、人数・必要数を個別に指定します。
- 「シェアを生成」を押すと、n個のシェアがQRコード・文字列の両方で表示されます。
- 各シェアをコピー・印刷し、それぞれ別の人・別の場所に保管します。復元時は「復元する」タブにk個以上のシェアを貼り付けます。
※シェアの生成には暗号学的に安全な乱数(Web Crypto API)を使用しています。同じ秘密の文字列でも、生成するたびに異なるシェアが作られます。
ご利用時の注意点
- 本ツールが示すのはあくまでシェアの生成・復元機能です。保管場所や配布先の管理は利用者自身の責任で行ってください。
- すべてのシェアを同じ場所(同じ家・同じクラウドアカウント)にまとめて保管すると、分散保管の効果が失われます。意図的に保管場所を分けてください。
- 生成したシェアは、この分割1回ごとに異なります。同じ秘密の文字列でも再度「シェアを生成」を押すと別のシェアが作られるため、配布済みのシェアと混在させないようご注意ください。
- 完全無料・安全:入力した秘密の文字列やシェアの内容は一切送信されない、通信が発生しないブラウザ完結型を採用しています。
用途別「n人中k人」の設定目安
何を・誰と分散したいかによって、推奨されるn(総数)とk(必要数)の目安は変わります。
| 用途 | 推奨設定 | 特徴 |
|---|---|---|
| 個人の暗号資産バックアップ | 3人中2人 | 自分含め3か所に保管、2か所あれば復元可能 |
| 家族へのデジタル遺品対策 | 5人中3人 | 多少の連絡不通があっても過半数で復元できる |
| 会社の管理者パスワード共同管理 | 5人中4人 | 1人だけの単独操作では復元できない厳格な設定 |
| より慎重な長期保管(貸金庫等併用) | 7人中4人 | 保管場所を広く分散しつつ過半数で復元可能 |
【kを大きくする・小さくするとどう変わるか】
- kをnに近づける(厳格): 少人数の結託では復元できなくなる一方、紛失・連絡不通が増えると復元できなくなるリスクも上がります。
- kを小さくする(緩やか): 一部のシェアが失われても復元しやすくなりますが、少人数の結託で復元できてしまう可能性が上がります。
※上表はあくまで一般的な目安です。保管先の人数・信頼度・連絡の取りやすさに応じて、ツール内で自由にn・kを調整してください。
シャミアの秘密分散の仕組みと、安全に運用するための考え方
単純に文字列を分割する方法との違いや、実際に運用する際に気をつけたいポイントを解説します。
単純な分割(前半・後半)とシャミアの秘密分散の違い
パスワードを単純に『前半と後半』に分けるだけの方法では、片方のシェアだけでも総当たり攻撃の手がかりになってしまいます。
一方でシャミアの秘密分散は、多項式を使った数学的な構成により、k個未満のシェアからは統計的に一切の情報が得られないことが証明された方式です。シェア1枚を盗まれても、それが何文字のパスワードの一部かすら分からない点が本質的な違いです。
「n人中k人」の設計は可用性とセキュリティのトレードオフ
nとkの設定は、「復元しやすさ(可用性)」と「結託されにくさ(セキュリティ)」のバランスを決める作業です。
kをnに近づけるほど少人数の結託では復元できなくなりますが、同時に紛失や連絡不通に弱くなります。信頼できる保管先の数と、想定するリスク(盗難・紛失・結託)を踏まえて設定することが重要です。
シェアの保管場所を分けることが分散保管の前提になる
シャミアの秘密分散は、シェアそのものを異なる場所・異なる管理者に分けて保管することが効果を発揮する前提になっています。
すべてのシェアを同じ金庫や同じクラウドアカウントにまとめて保管してしまうと、1つの火災・1つのアカウント漏洩で複数のシェアを同時に失う・盗まれるリスクが生じ、分散保管の意味が薄れてしまいます。
暗号資産のシードフレーズを分散する際の注意点
シードフレーズや秘密鍵を分散する場合、生成したシェアをスマートフォンで撮影してクラウドに保存するといった行為は避けるべきです。
撮影データがクラウド経由で漏洩すれば、分散した意味がなくなります。印刷した紙や、オフラインのUSBメモリなど、通信を介さない方法で保管することで、分散保管のメリットを最大限に活かせます。
よくある失敗と対策
必要な人数(k)に足りないシェアで復元を試み、誤った結果に気づかない
シャミアの秘密分散は、設定した必要数(k)より少ないシェアで復元を試みると、元の文字列とは異なる無意味な文字列が出力されることがあり、一見『復元できた』ように見えて誤った内容に気づかないまま使ってしまう失敗です。
💡 対策・解決策を見る▼
全てのシェアを同じ場所・同じ人に保管し、分散保管の意味が失われる
せっかくシェアに分割しても、すべてのシェアを自宅の同じ引き出しや、同じクラウドアカウントにまとめて保管してしまい、1回の火災や1回のアカウント漏洩でまとめて失う・盗まれるリスクをそのまま残してしまう失敗です。
💡 対策・解決策を見る▼
シェアをスマートフォンで撮影し、写真がクラウドに自動保存されて漏洩する
印刷したシェアをスマートフォンのカメラで撮影して記録してしまい、その写真データがクラウドの自動バックアップ機能によってオンライン上に保存され、分散保管の安全性が損なわれてしまう失敗です。
💡 対策・解決策を見る▼
必要人数(k)を高く設定しすぎて、肝心なときに全員が揃わず復元できない
セキュリティを重視するあまり『7人中6人』のように必要数(k)を高く設定した結果、いざ復元が必要になったときに連絡が取れない人や紛失した人がいて、肝心なときに復元できなくなってしまう失敗です。
💡 対策・解決策を見る▼
よくある質問(FAQ)
Q.シャミアの秘密分散とはどのような仕組みですか
A. 秘密の文字列を「n個のシェア(割符)」に分割し、そのうち「k個以上」が集まれば元の文字列を復元できる、k個未満では一切の情報が得られないという数学的な仕組みです。たとえば「5人中3人」の設定にすると、5つのシェアを作成した時点でどの3つを組み合わせても復元でき、2つ以下では文字どおり何も分かりません。暗号資産の秘密鍵や、会社の重要なパスワードを1人だけに預ける・1か所だけに保管するリスクを避けたい場合に使われる方式です。
Q.シェアを1つだけ盗まれても内容は漏れませんか
A. はい、漏れません。シャミアの秘密分散は『k個未満のシェアからは、元の情報について統計的に何も分からない』ことが数学的に証明された方式です。1つのシェアだけを見ても、それが長いパスワードの一部なのか無関係な乱数なのか判別できず、総当たりで解読する手がかりにもなりません。これは単純に文字列を分割しただけの方法(例:前半と後半に分ける)とは異なる、暗号学的な安全性を持った分割方法です。
Q.分割や復元の処理で、入力した秘密の文字列が外部に送信されることはありませんか
A. 一切ありません。本ツールはシェアの生成・復元の計算をすべてお使いのブラウザ内のメモリ上だけで行う完全ローカル処理型です。入力した秘密の文字列やシェアの内容が当サイトのサーバーや外部に送信されることはなく、ページを閉じれば入力内容は即座に消去されます。暗号資産の秘密鍵のような機密性の高い情報でも、通信が発生しない環境で扱えます。
Q.「n個中k個」はどのように決めればよいですか
A. 一般的には『信頼できる保管先の数(n)』と『どれだけの人数・場所が欠けても復元できるようにするか』のバランスで決めます。目安として、個人利用なら「3人中2人」や「5人中3人」、より慎重に扱いたい場合は「5人中4人」のように、kをnに近づけるほど1つの欠落・紛失に対して厳しく(復元しづらく)なります。逆にkを小さくするほど復元はしやすくなりますが、少人数の結託で復元できてしまうリスクが上がるため、保管先の信頼度に応じて調整してください。
Q.印刷したシェアのQRコードはどのように復元に使いますか
A. 本ツールにはQRコードの読み取り機能自体は搭載していません。QRコードは、スマートフォンの標準カメラや汎用のQRコードリーダーで読み取ると、下に印刷された文字列と同じ内容のテキストが取得できる仕組みです。復元時は、必要な人数分のシェアの文字列を本ツールの復元タブにそれぞれ貼り付けてください。QRコードは『手で正確に書き写す手間を省き、スキャンしてテキストを取得しやすくするための手段』として用意しています。
Q.途中で一部のシェアだけを再発行したり追加したりできますか
A. いいえ、このバージョンでは1回の分割操作で生成したシェア一式が1セットです。後から人数や必要数(n・k)を変更したい場合は、元の秘密の文字列をもう一度入力し、新しい設定で分割し直してください。その場合、古いシェアと新しいシェアは別のセットになるため、配布済みの古いシェアはすべて回収・破棄することをおすすめします。
Q.シェアを紙に印刷する以外に、どのような保管方法がおすすめですか
A. 紙への印刷に加えて、USBメモリに保存して家族や信頼できる相手に預ける、銀行の貸金庫に保管する、といった分散方法もよく使われます。いずれの場合も、すべてのシェアを同じ場所(同じ家、同じクラウドアカウントなど)にまとめて保管すると、1つの火災や1つのアカウント漏洩でまとめて失う・盗まれるリスクが生じるため、意図的に保管場所を分けることが秘密分散の効果を発揮させる前提になります。
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