ソフトのインストールなしで、ブラウザからマイコンボードに接続。受信データの表示・送信、 複数センサー値のリアルタイムグラフ表示、タイムスタンプ付きログのCSV保存に対応しています。
このツールはブラウザの中だけで動いています。入力した内容が、外部に送信されることはありません。入力内容は外部に送信されません。
詳しく接続設定
ボーレート
接続すると、ここに受信データが表示されます。
よく使う送信コマンド
インストール不要のシリアルモニター。ブラウザだけでArduino・ESP32と通信
電子工作やIoTの試作でマイコンボードの動作を確認する際、これまではArduino IDEやPlatformIOといった開発環境のインストールが前提でした。本ツールはWeb Serial APIというブラウザの標準機能を使い、 ブラウザのタブを開くだけでマイコンボードとUSBシリアル通信ができるオンラインツールです。
受信データのリアルタイム表示・コマンド送信はもちろん、複数のセンサー値を同時に折れ線グラフで可視化するシリアルプロッター機能も搭載。タイムスタンプ付きのログ保存や、グラフデータのCSV書き出しにも対応しているため、 デバッグから簡易的なデータロギングまで、この1本で完結します。
開発環境をインストールできない授業用PCやChromebook、会社貸与PCでも、ブラウザさえあれば利用できる点が最大の特長です。
こんなシーンで便利です
電子工作でセンサー値を確認しながらデバッグする
温度・湿度・距離センサーなどの出力値をリアルタイムで確認しながら、配線やコードの不具合を切り分けたいときに使えます。
プログラミング教育の授業で、環境構築なしに使う
生徒用PCやChromebookにArduino IDEを一つずつインストールする手間なく、ブラウザを開くだけで全員が同じ手順でマイコンの出力を確認できます。
IoTの試作でログを記録し、CSVで分析する
試作段階のセンサーデータをタイムスタンプ付きで記録し、CSVに書き出してExcelやスプレッドシートでグラフ化・分析する用途に使えます。
複数センサーの値をリアルタイムに重ねて比較する
温度と湿度、加速度のX・Y・Z軸など、複数の数値を同時に送信してもらい、色分けされたグラフで変化の相関を目視で確認できます。
使い方は簡単 5ステップ
- マイコンボード(Arduino・ESP32・Raspberry Pi Picoなど)をUSBケーブルでPCに接続します。
- 「接続」ボタンを押し、ブラウザのダイアログで対象のシリアルポートを選択します。
- スケッチの Serial.begin() に合わせてボーレートを選択します(Arduinoの初期値は9600が一般的です)。
- 「モニター」タブで受信データの確認・コマンド送信を、「プロッター」タブで数値のリアルタイムグラフ表示を行います。
- 必要に応じて「ログを保存」「CSVを書き出す」でデータをダウンロードします。
※Arduino IDEなど他の開発環境でシリアルポートを開いたままだと接続に失敗するため、本ツール利用時は他のシリアルモニターを閉じてください。
ご利用時の注意点
- 対応ブラウザ:Google Chrome・Microsoft Edge・Opera・BraveなどChromium系ブラウザ(v89以降)に限られます。SafariとFirefoxは2026年時点で非対応です。
- 仕様上スマートフォン・タブレットでは利用できません。USBポートを備えたPC・Mac・Chromebookでご利用ください。
- ボーレートがマイコン側の設定と一致していないと、受信データが文字化けして表示されます。
- シリアルポートは1つのアプリしか同時に使用できません。Arduino IDE等でポートを開いている場合は、先に閉じてから接続してください。
- 完全無料・安全:受信・送信データは当サイトのサーバーに送信されず、すべてお使いの端末とマイコンボードの間でのみやり取りされます。
用途・ボード別の代表的なボーレート早見表
文字化けする場合は、まずマイコン側のスケッチで指定しているボーレートと一致しているかをこの表で確認してください。
| 用途・ボード | 代表的なボーレート | 備考 |
|---|---|---|
| Arduino Uno/Nanoの初期設定 | 9,600 bps | Serial.begin(9600) の初期値として最も一般的 |
| ESP32・ESP8266の起動ログ | 115,200 bps | ブートログやWi-Fi接続ログの表示に使われることが多い |
| Raspberry Pi Pico(USB CDC) | 任意(USB経由のため実質無関係) | USBシリアル経由では設定値によらず通信できる場合が多い |
| 高速なセンサーデータのロギング | 250,000 bps | 多数のセンサー値を高頻度で送る用途で使われる設定 |
| 旧式のBluetoothシリアルモジュール | 9,600 / 38,400 bps | HC-05・HC-06など定番モジュールの初期値 |
【文字化けしたときの確認手順】
受信データが記号の羅列になる場合は、以下の順に確認すると原因を切り分けやすくなります。
- スケッチ内の Serial.begin() の数値: まずコード側で指定しているボーレートを確認します。
- 本ツールのボーレート設定: スケッチ側と同じ数値に変更してから再接続します。
- 改行コードの設定: 1行ごとに表示が崩れる場合は、送信側の改行コード(\n/\r\n)も確認してください。
※上表は代表的な設定値の目安です。実際のボーレートはボードやスケッチの実装によって異なります。
Web Serial APIの仕組みと、Arduino IDE不要で開発できる理由
ブラウザからマイコンボードに直接接続できる仕組みと、授業・業務での実務的な活用のコツを解説します。
結論:Web Serial APIはブラウザとUSBシリアルデバイスを直接つなぐ標準機能
Web Serial APIは、ユーザーが明示的に許可したUSBシリアルデバイスに対して、Webページ(JavaScript)から直接読み書きできるようにするブラウザの標準API(Chromium系ブラウザ実装)です。
これにより、専用のネイティブアプリや開発環境をインストールしなくても、ブラウザのタブを開くだけでArduinoやESP32などのマイコンボードとシリアル通信ができます。
接続の許可はユーザーのクリック操作を起点とした明示的なダイアログでのみ行われるため、意図しないデバイスへの自動接続は発生しません。
文字化けの9割はボーレートの不一致が原因
シリアル通信は、送信側と受信側が同じ速度(ボーレート)で1ビットずつデータをやり取りする仕組みのため、速度が食い違うとビット列の区切りがずれ、意味のない記号の羅列(文字化け)として表示されます。
Arduino Unoの初期設定である9,600bpsと、ESP32系でよく使われる115,200bpsを取り違えるケースが特に多いため、まずこの2つを試すだけで大半の文字化けは解消します。
複数センサーのデータを同時にグラフ化する送信フォーマットのコツ
本ツールのプロッター機能は、受信した1行をカンマ・スペース・タブで区切り、含まれる数値の個数ぶんだけ自動で系列(グラフの線)を生成します。
例えば Serial.println(String(tempC) + "," + String(humidity)); のように出力すれば、温度と湿度の2系列が自動で色分けされてグラフに重なって表示されます。
系列数が行ごとに変わると正しく描画されないため、送信する数値の個数は毎回揃えることが安定して可視化するコツです。
ソフトをインストールできない授業用PC・会社PCでの活用
学校の共有PCや企業の管理対象PCでは、管理者権限がなくArduino IDEなどの開発環境をインストールできないケースが珍しくありません。
Web Serial API対応ブラウザが入っていれば、追加のソフトウェアを一切インストールせずにマイコンボードの動作確認・簡易的なデータロギングができるため、プログラミング教育の現場や、IT資産管理が厳しい職場での試作確認にも適しています。
よくある失敗と対策
接続ダイアログにマイコンボードが表示されない
「接続」ボタンを押してもポート選択ダイアログに対象のボードが表示されず、接続できないケースです。多くの場合、USBドライバが未インストールか、データ通信に対応していない充電専用USBケーブルを使用しています。
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受信データが記号の羅列になり読めない
接続はできるものの、画面に表示される文字が意味不明な記号の連続になっているケースです。ほとんどの場合、マイコン側のスケッチとツール側のボーレート設定が一致していません。
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Arduino IDEと同時に使おうとして「ポート使用中」エラーになる
Arduino IDEのシリアルモニターを開いたまま本ツールで同じポートに接続しようとし、エラーで接続できないケースです。シリアルポートは1つのアプリケーションしか同時に占有できない仕組みのため発生します。
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SafariやiPhoneで使おうとして動作しないと勘違いする
Web Serial API自体がSafari・Firefox・モバイルブラウザに対応していないにもかかわらず、ツールの不具合だと思い込んでしまうケースです。
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複数センサーを送っているのにグラフが1本しか表示されない、または途中で崩れる
複数の数値をカンマ区切りで送っているつもりでも、行によって区切り文字や数値の個数が異なり、プロッターが系列数を正しく認識できないケースです。
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よくある質問(FAQ)
Q.Web Serial APIとは何ですか、Arduino IDEのシリアルモニターと何が違いますか
A. Web Serial APIは、ブラウザがUSB接続されたシリアルデバイス(マイコンボードなど)と直接通信できるようにするブラウザ標準の機能です。Arduino IDEやPlatformIOを起動しなくても、ブラウザのタブを開くだけでシリアルモニター・シリアルプロッターと同等の機能が使える点が大きな違いです。開発環境をインストールできない授業用PCや会社PCでも、ブラウザさえあればマイコンの出力を確認できます。
Q.どのブラウザで使えますか、SafariやFirefoxでは動きませんか
A. Web Serial APIは、Google Chrome・Microsoft Edge・Opera・Braveなど、Chromium系ブラウザのバージョン89以降で利用できます。SafariとFirefoxは2026年時点でWeb Serial APIに対応していないため、本ツールは動作しません。また仕様上、スマートフォン・タブレット版のブラウザでは利用できず、USBポートを備えたPC・Mac・Chromebookでのご利用が前提となります。
Q.受信データが文字化けします、原因は何ですか
A. 最も多い原因はボーレートの不一致です。マイコン側のスケッチで指定している Serial.begin() の数値(例:9600や115200)と、本ツールで選択しているボーレートが一致していないと、記号の羅列のような文字化けが表示されます。マイコン側のコードを確認し、本ツールのボーレート設定を同じ数値に合わせてください。
Q.Arduino IDEを起動したまま本ツールを使うとどうなりますか
A. シリアルポートは同時に1つのアプリケーションしか占有できない仕組みのため、Arduino IDEのシリアルモニターやPlatformIOのモニターを起動したままだと、本ツールはポートに接続できず「ポートの使用中」といったエラーになります。本ツールを使う際は、他の開発環境側のシリアルモニターを閉じてからお試しください。
Q.複数のセンサー値を同時にグラフ表示するには、どのような形式でデータを送ればよいですか
A. マイコン側から「数値,数値,数値」のようにカンマ区切り(またはスペース・タブ区切り)で1行ずつ送信してください。本ツールが自動で数値の個数を検出し、系列ごとに色分けしたリアルタイムグラフとして描画します。例えば温度と湿度を同時に送る場合は Serial.println(String(temp) + "," + String(humi)); のように出力してください。
Q.入力・受信したデータが外部に送信される心配はありませんか
A. ありません。本ツールはWeb Serial APIを通じてお使いのPCとマイコンボードの間でローカルにUSB通信を行うだけで、受信データや送信データが当サイトのサーバーや外部のクラウドに送信・保存されることは一切ありません。ログの保存もすべてお使いの端末内へのダウンロードとして処理されます。
Q.保存したログやCSVはどのような形式で書き出されますか
A. モニター画面の「ログを保存」ボタンでは、タイムスタンプ付きのテキスト形式(.txt)でそのままダウンロードできます。グラフ画面の「CSVを書き出す」ボタンでは、時刻と各系列の数値が列として並んだCSV形式(.csv)で書き出されるため、Excelやスプレッドシートにそのまま読み込んで分析やグラフ作成に利用できます。
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